今日までここでけんきう会が開かれていて、日本からの参加者も何人かいた。
その中には院生時代のワタシを知っている人も二人ほどいて、たぶん5年ぶりぐらいに再会した。
二人ともワタシと会って、ひとこと、
「髪型、かわったねー。」
そう言えば、この5年間、ワタシの人生にもいろんなことがあって、ワタシなりに苦しんだり悩んだりもした。
D論を書いたり、海外へ引越したり、えーごが通じなかったり、車のエンジンが爆発したり、日記の内容がオヤジくさい、と言われたり。
そのたびにワタシは傷ついたり挫折したりしながら、それでもなんとか立ち直ってきた。
ところが、そういう荒波を全部のりこえても、陰の部分は人目につかなくて、結局、他人からは
「髪型、かわったねー。」
としか見えないらしい。
髪型をかえたことだけで、ひとくくりにされる5年間。
自分の人生がいかに平凡か、思い知らされた一瞬。
ちなみに、ワタシの返した言葉は、
「メガネ、かわりましたねー。」
彼らがワタシの言葉から毒を感じとったかどうかは知らない。