アメリカ二週目はニューヨーク。
日本人だらけの某研究所で、ヤマさんと会う。
ヤマさんとは、むかし、日本の研究所で一年ほど一緒だったのだ。
さっそく食事に連れてってもらう。
昔の話で盛りあがるうちに、ヤマさんが言いだした。
「そういえばさぁー、むかしー、まだダニーちゃんたちが日本にいるとき、Kさん(イギリスでのワタシの同僚Kのことだ(←情報量なし))に、聞かれたんだよねー。」
『はぁ、何をっすかぁ?』
「ダニーちゃんって、どんな人なのか、って。」
同僚Kは、日本にいたときには、ワタシのことをほとんど知らなかったらしい。
同じ大学からポスドクポジションのオファーをもらった日本人がいるということを聞いて、Kはワタシのことをいろいろ聞いて回っていたらしい。
ヤマさんはワタシとKの共通の知人だったから、ヤマさんにも尋ねた、ということのようだ。
『はぁ、なるほど。で、どう答えたんですか?』
「あー、看護婦とか好きな人、って言っといたから。」
『へっ? 看護婦?』
「アハハハハ。」
『(顔を引きつらせながら)ははははは。ほかに特徴なかったんですかー。』
「アハハハハ。」
『(アハハじゃねーよ(泣))・・・まー、そんなに間違ってはいないっすけどー。』
「そうだろー。アハハハハ。」
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同僚Kにとんでもない第一印象を与えてくれたヤマさん、ワタシはあなたのことをきっと忘れない。
もちろん、違う意味で。